株式会社エイゾスは、マレーシア政府人的資源省技術開発局が行うAl-Driven Automation Mastery Programにおいて、機械学習手法に関する講義・実装プログラムを担当しました

株式会社エイゾスは、2025年5月16日(金)および19日(月)に、マレーシア政府人的資源省 技術開発局(JPK)傘下のCentre for Instructor and Advanced Skill Training(CIAST)が主催し、衆議院第一議員会館で開催された「AI-Driven Automation Mastery Program」の一環として、CIAST等から派遣された10名に対し、講義および実技指導を実施しました。

本プロジェクトは、マレーシアの企業NURHIKARIによって設計されたもので、エイゾスは当該プロジェクトの中で、ガウス過程回帰・ベイズ最適化・ニューラルネットワークに関する講義を担当しました。また、ノーコードAI解析プラットフォームMulti-Sigma®の実演に加え、同プラットフォームを活用したグループワークも企画・実施しました。

マレーシアのCIAST(Centre for Instructor and Advanced Skill Training)は、日本政府の支援を受けて設立され、現在はマレーシア政府人的資源省 技術開発局の管轄下にあります。本機関は、マレーシア国内外の職業訓練機関や産業界で活躍する、高度な技能と指導力を備えた講師の育成を目的としており、日本との深い協力関係のもと、技能教育の発展に広く貢献しています。

エイゾスが担当した5月16日および19日の両日、受講生は非常に意欲的な姿勢で講義に臨み、講師の説明に熱心に耳を傾けるとともに、技術的な理解を深めるための質問を積極的に投げかけていました。講義中は随所で活発な対話が生まれ、エイゾスの講師陣との密なコミュニケーションを通じて、ガウス過程回帰・ベイズ最適化・ニューラルネットワークといった先端的な機械学習手法への理解を深めていきました。

特に、これらの手法を実際に活用して解析を行ったケーススタディの紹介では、受講生から工学分野および農業分野に関する具体的かつ実践的な質問が多数寄せられました。自国での応用を見据えた視点からの問いが多く、研修の内容が現場での課題解決に直結するものであることを示しています。

実習セッションでは、ニューラルネットワークモデルの構築に挑戦し、腰痛患者の痛みの改善度および治療にかかる費用の予測をテーマに、要因分析と最適化手法の活用を体験しました。医療データの扱い方やモデルの精度検証など、より実務的な観点からの理解を深める機会となりました。さらに、実践力を養うことを目的としたグループワークでは、Multi-Sigma®を活用し、2つのグループに分かれて課題に取り組みました。一方のグループは、バナナの収穫量を左右する要因の分析に取り組み、農業におけるAI活用の可能性を検討しました。もう一方のグループは、自動車に関連する価格変動や需要推移の要因を分析し、産業分野への応用について議論を深めました。

今回の講義と実習を通じて、研修生はAI技術の理論と実践の両面を体系的に学ぶことができ、今後の教育・産業現場での応用に向けた基盤形成の一助となることが期待されます。このような意義深いプログラムに貢献する機会を得られたことを、心より光栄に思います。