株式会社エイゾスのAI解析プラットフォームMulti-Sigma®を用いて、自動車の燃費性能(MPG)とエンジン出力(馬力)という相反する性能の最適なバランスを見出すため、多目的最適化を行った事例をご紹介します。
1.燃費と出力性能の予測
Multi-Sigma®のAI予測機能では、入力データ(説明変数)と出力データ(目的変数)を用いてAIモデルを学習させ、両者の関係性を捉えたモデルを構築することが可能です。そのAIモデルを用いて6つのパラメータ(排気量、重量、加速性能、製造年、気筒数、原産国)から2つの性能指標(燃費、エンジン出力)の予測をすることができます。

2. 影響度要因分析
Multi-Sigma®の要因分析機能では、性能指標に対して 正(及び負)に寄与する要因を特定することができます。重量が両性能に大きく影響する一方、その方向性は相反することを定量的に把握することができました。

3. 性能指標を同時に最適化
Multi-Sigma®の最適化機能では、望ましい性能指標を得るための最適なパラメータの組合せを提案できます。

期待される効果:
1. 製造プロセスの
効率化の提案
2. 実験コストの削減
3. 開発期間の短縮

(注)本分析で使用したデータは、下記の論文に掲載されているデータをCreative Commons Attribution 4.0 International (CC BY 4.0)のライセンス条件に基づき、加工・編集したものです。
データ出典: https://archive.ics.uci.edu/dataset/9/auto+mpg