株式会社エイゾス(以下、エイゾス)は、2026年9月14日(月)から16日(水)の3日間、広島大学 東広島キャンパスで開催された「化学工学会第57回秋季大会」に参加し、研究発表およびランチョンセミナーを実施しました。
会期中は、大学・研究機関の研究者や、化学、素材、医薬、エネルギー、プラント・エンジニアリングなど幅広い分野の企業研究者・技術者の皆様と、AI・機械学習を活用した研究開発の効率化について意見交換を行いました。
9月14日には、「データ駆動型研究開発の最先端(ST-21)」セッションにおいて、「統合AIプラットフォームを活用した化学工学研究の高度化と加速」と題した研究発表を行いました。本発表では、AI、ケモインフォマティクス、最適化をキーワードとして、化学工学分野の研究開発にAIを活用し、実験・解析・条件探索を効率化する取り組みについて紹介しました。同セッションでは、実験自動化、機械学習、材料・プロセス開発など、データ駆動型の研究開発に関するさまざまな発表が行われました。弊社にとっても、化学工学分野におけるAI活用の最新の研究動向に触れるとともに、研究者の皆様と議論を深める貴重な機会となりました。
9月15日には、「AI解析プラットフォーム『Multi-Sigma』による化学工学研究の超効率化:必要最小限の実験で革新的発見を」と題したランチョンセミナーを開催しました。セミナーでは、ノーコードAI解析プラットフォーム「Multi-Sigma®」による、少量データからの予測モデル構築、要因分析、多目的最適化、AI実験計画などの機能をご紹介しました。また、化学・材料・創薬分野向けの「Multi-Sigma-Alchemy」について、分子・結晶・スペクトル・画像データからの記述子生成や物性予測、新規物質探索などの活用方法をご紹介し、プロセスインフォマティクスからマテリアルズインフォマティクスまで幅広い研究開発へのAI活用についてご説明しました。ランチョンセミナーには80名以上の皆様にご参加いただきました。大学・高専の研究者や学生、公的研究機関の研究者に加え、化学、素材、医薬、エネルギー、製造業などの研究開発に携わる多くの方にご参加いただきました。
現在取り組まれている研究テーマや、AIを活用して解決したい課題についても多くのご意見をいただきました。特に関心が寄せられたのが、実験・プロセス条件の最適化、予測モデルの構築、スケールアップ、AI実験計画、AI連鎖解析、材料物性予測、CAE・CFDなどのシミュレーションのサロゲートモデル化といったテーマです。例えば、ラボスケールから実機へのスケールアップにおいて、装置や規模の違いを考慮しながら適切な運転条件を予測したいというご相談や、複数の工程・プロセスをそれぞれAIモデル化し、それらを連結して最終性能まで予測・最適化したいというご相談をいただきました。また、実験回数を抑えながら有望な条件を効率的に探索するAI実験計画やベイズ最適化、複数の目的変数を同時に考慮する多目的最適化についても高い関心が寄せられました。
参加者の皆様の研究テーマも非常に多岐にわたりました。CO2の分離・回収や利用、水素製造、触媒開発、重合・化学反応プロセス、電池材料、高分子・機能性材料などに加え、医薬品・バイオプロセス、水処理、食品、プラント開発など、幅広い分野におけるAI活用について具体的なご相談をいただきました。材料開発では、材料組成や製造条件と最終的な物性・性能の関係をAIによってモデル化し、次に実験すべき条件を効率的に探索する方法について関心が寄せられました。また、プロセス開発では、個々の工程を独立して最適化するだけでなく、中間的な物性やプロセス条件も含めて複数のAIモデルをつなぐ「AI連鎖解析」により、一連のプロセスを総合的に解析・最適化する方法についても、多くの方と意見交換を行いました。さらに、CFDやその他のCAE・プロセスシミュレーションを利用されている方からは、計算時間のかかるシミュレーションをサロゲートモデルによって高速化したい、実験データとシミュレーションデータを組み合わせて研究開発を効率化したい、といったご相談もいただきました。こうした意見交換を通じて、プロセスインフォマティクス、マテリアルズインフォマティクス、CAE×AIなど、さまざまな研究領域においてデータ駆動型研究開発への関心がさらに高まっていることを実感しました。
エイゾスでは、AI解析ソフトウェアの提供だけでなく、PoC、解析支援、AI導入支援コンサルティング、受託研究開発などを通じて、お客様が保有するデータや研究テーマに応じたAI活用をご支援しています。今回の化学工学会第57回秋季大会では、大学・研究機関で基礎・応用研究に取り組まれている研究者から、企業で材料開発、プロセス開発、生産技術などに携わる技術者まで、多くの皆様と直接お話しすることができました。それぞれの研究テーマに対して、AIや機械学習をどのように適用できるかについて具体的な意見交換を行うことができ、大変有意義な機会となりました。研究発表をご聴講いただいた皆様、ランチョンセミナーにご参加いただいた皆様、またアンケートにて貴重なご意見をお寄せいただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。
エイゾスが開発するAI解析プラットフォーム「Multi-Sigma®」を活用した解析事例については、各種リーフレットをご用意しております。これらのリーフレットはこちらのページからダウンロードいただけます。
弊社製品のほか、PoC、共同研究、AI・機械学習を活用した研究開発についてご不明点・ご相談がございましたら、下記お問い合わせ先よりお気軽にお問い合わせください。
